せつなくも力強く進むコード進行 〜『BELOVED』GLAY〜

楽曲解析
GLAY / BELOVED

楽曲について

現在も活躍し、数々のヒット曲を
リリースしているGLAYですが、
この当時の作品で一番GLAYの暖かさ
と力強さという魅力を前面に出した
作品はこの「BELOVED」ではないでしょうか。
わたしの世代は、この曲のイントロのギターの
アルペジオが登竜門になっていたのを
懐かしく思います。
この曲がどういうコード進行で
出来ていたのかは当時意識していなかったので
今、改めて見直そうと思います。
当時の事を思い出しながら。

※参考サイト
「BELOVED」コード

イントロ

コード進行 F/ConE-Dm/C- B♭-Cadd9
度数 Ⅰ/ⅤonVII-Ⅵm/Ⅴ-Ⅳ-Ⅴadd9

ここではこの進行をカノンフェイクと呼ぶとします。
そもそもカノン進行の定義というものが定かでは
ないと思うので何が正誤は決められず
カノン進行の要素があるかどうか大切だと考えます。
その要素は序盤の
Ⅰ-Ⅴ-Ⅵm
にあります。
以降の進行は純粋なカノン進行ならⅢmへ
派生させれるならⅣへ行く流れが多くあります。
このように派生パターンをカノンフェイクと呼ぶことで
全く分類出来ないパターンをカテゴリズできるので
わたしはそう呼ぶようにしてます。

F/ConE-Dm
この進行は
カノン進行のアプローチとしては
非常に良く使うパターンですね。
ここのポイントはベースラインが
F-E-Dと半音半音全音と順次に下降
しているところ。
こういう流れがあると曲への陶酔感が
増して聴こえます。
それをカノン進行との合わせワザという
感じです。

Aメロ

歌詞 「もうどれくらい〜」
コード進行 F-C-Dm-F-C-Dm
度数 Ⅰ-Ⅴ-Ⅵm-I-Ⅴ-Ⅵm


さて、本曲では
Ⅰ-Ⅴ-Ⅵm
で完結するパターン。
ストーリーがどんどん流れていくというより
今まで歩いてきた主人公がふと立ち止まって
思いふけているような感じではないでしょうか。

Bメロ

歌詞 「忙しい毎日に〜」
コード進行 B♭ -A7-Dm
度数  Ⅳ-Ⅲ7-Ⅵm

Aメロとは違い、時間が動き出した感じがしませんか?
どこか心が不安定になりつつも
歩き出すようなそわそわ感があります。
コード進行的には安定感はある方だと
思いますが、サブドミナントの
Ⅳから始まっている効果でしょうか
どこかフワっとした揺れる感じがあります。

Cメロ(サビ)

歌詞 「やがて来る〜」
コード進行  F-C-Dm-C
度数 Ⅰ-Ⅴ-Ⅵm-Ⅴ

F-C-Dm-C
前半部であるこの部分
Aメロと比べるとどうでしょう。
ほとんど一緒ですよね。
違いはFのトニックで終わっているか
Cのドミナントで終わっているかの違いです。
ヒット曲ってAメロと同じコード進行を
サビでも使うパターンがよくあるので
今回のそのパターンです。
コード弾きしていると
「あれ?どっかで弾いた進行だな?」
と思うと、さっきAメロで弾いていた、
なんてことが結構あります。。(私の場合)
でもこういった
「あれ?なんか聴いたことあるぞ!?」
っていう感覚が聴いている人にも残るため
馴染みを与え曲に対する安心感や印象の定着に
繋がるのです。

歌詞 「迷いの中〜」
コード進行  B♭-A7-Dm-G7-C
度数 Ⅳ-Ⅲ7-Ⅵm-Ⅱ7-Ⅴ

さて、後半部ですが、
「グッ」とくる部分ですね。
その秘密は2つ。
・Ⅳ始まり
・A7→Dmのセカンダリードミナント
これになりますね。
Ⅳによるフワっとした始まりから
Dmへのセカンダリードミナントによって
曲が一気に深みをまします。
これは、
「赤いスイートピー」(松田聖子)

「ロビンソン」(スピッツ)
でも説明したところ同じです。

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最後の
G7-C
の部分ですが参考サイトでは
G-C
となってましたが私は
G7
という解釈でした。
理由は、本来ダイアトニックスケールなら
ⅡmになるのがⅡとなっている理由があるからです。
それは、次のCに対する繋ぎの役割であるため
ドミナントモーションとして効果を狙っていること
また、メロディーがFとGを使っているのでサウンドとしても
G7の方がふさわしく聴こえたためです。

ただ、ここではもう1つ解釈があります。
それは
Dm-G7-C
の部分はFからCのkeyへ部分転調をしている
という解釈です。
度数を合わせるこうなります。
Ⅱm-Ⅴ7-Ⅰ
と綺麗なツーファイブでトニックへ完結します。
これも間違いではないと思いますが、
聴感的にもCのkeyとFのkeyは♭が1つだけの
違いであまりないのでここは前者の転調していない
解釈がシンプルかと思います。

おわりに

もっと簡略的に書こうと思ったのですが
つい長くなってしまいました。
いろいろ分かりづらくなってすいません。

高校生の時には全く理論を考えずに
弾いてましたがいざ分析してみると
シンプルな進行ながらちょっとした
ところでアクセントが付けられている
ところが曲の深みだなと思いました。

久ぶりに曲のイントロのアルペジオを
弾いてみましたが、思いっきりミスったので
うんちくばかり書いてないで
ちょっとギターの方も練習しなさなきゃなと。。。

今日も読んでいただきありがとうございました!

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