チョットじゃない王道な進行〜「チョット」大黒摩季〜

楽曲解析

チョット/大黒摩季

楽曲について

90年代初期女性シンガーとして、
印象的であったのが大黒摩季でした。
R &B、ファンク、ダンスミュージックを
取り入れたサウンドそれまでの日本歌謡曲とは
違いまさしくJ-POPと言えるサウンドを作りあげました。

この曲はめずらしく本人が作曲していないのが特徴です。

作曲者は織田哲郎。

これまで
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と分析してきましたが、
これまた違う作風となってます。

※参考サイト
「チョット」
※上記サイトだと作曲者が大黒摩季になってますが
 織田哲郎の誤記と思われます。

イントロ

コード進行E7
度数Ⅲ7

スクラッチが入ったファンキーなリズムからスタート。
如何にもノリノリな感じでコードはワンコード。
このままギターのカッティンが入ってセッションが始まっても
良いような雰囲気ですが、歌ものなのでここは焦らし
みたいなところでしょうか。
どんな歌が始まるのかがワクワクさせられます。

サビ

歌詞 「チョット待ってよ~」
コード進行F-G-Em-Am-Dm-G-Am
             F-G-Em-Am-F-G-Am/C/G/Am
度数          Ⅳ-Ⅴ-Ⅲm-VIm-Ⅱm-Ⅴ-VIm
             Ⅳ-Ⅴ-Ⅲm-VIm-Ⅳ-Ⅴ-VIm/I/Ⅴ/Ⅵ

Ⅳ-Ⅴ-Ⅲm-VIm
これぞ王道進行ですね。
そこからツーファイブ。
お手本のような展開です。
イケイケな曲調なのでちょっと意外かも
しれませんが、どこかセンチメンタルな
雰囲気もあるのがこのコード進行の特徴ですね。

Aメロ

歌詞 「ワインglass 握りしめて〜」
コード進行Am-G-Em-Am
度数VIm-Ⅴ-Ⅲm-VIm

サビから一転してドロっとした
人間模様が見える展開に。
同主調のマイナーへ転調し
雰囲気も一転し聴いている側が
まるでドラマを観ているような展開が望めますね。
主人公の意地や主張など力強さを感じさせます。

Bメロ

歌詞 「あなただだらけの〜」
コード進行C-Am-C-E7
度数Ⅰ-VIm-Ⅰ-Ⅲ7

今度は同主調のメジャーへ転調。
雰囲気も一転して強がっていた主人公が
見せた弱さや本音が覗かせる展開に変わります。
メジャーへ転調することで明るくなるというより
切なくなる効果をうまく使ってますね。

Cメロ(サビ)

歌詞 「チョット待ってよ~」
コード進行F-G-Em-Am-Dm-G-Am
     F-G-Em-Am-F-G-Am/Esus4 E7
度数Ⅳ-Ⅴ-Ⅲm-VIm-Ⅱm-Ⅴ-VIm
          Ⅳ-Ⅴ-Ⅲm-VIm-Ⅳ-Ⅴ-VIm/Ⅲsus4 Ⅲ7

イントロ後のサビとほとんど一緒ですね。

おわりに

織田哲郎氏の作品はすごくセンチメンタルで
計算されたコード進行の曲と
小細工なしで王道をそのままやり遂げる潔さが
曲によってハッキリ分かれているのがこの曲でも感じました。
この曲は非常にシンプルで大黒摩季の「強さ」「弱さ」を
ハッキリと濁りなく写した出した楽曲という印象でした。
歌い手によって楽曲を作る才能がある方はこういうこういう風に
自在にスタイルを変えて作れるのだなととても感心するばかりです。


今回も読んでいただきありがとうございました!

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