
目次
はじめに
バッチフラワーレメディーを物語にしたら面白いなと思っていたものの
なかなか形にすることが出来ませんでした。
しかし、受講を初めて3ヶ月目の今、
受講中に書く機会ができましたので取り掛かり、
難しさと楽しさを味わうことができました。
なかなか形にすることが出来ませんでした。
しかし、受講を初めて3ヶ月目の今、
受講中に書く機会ができましたので取り掛かり、
難しさと楽しさを味わうことができました。
その内容をこの場で公開と致します。
チェリープラムというバッチレメディーの特性を物語で表したものになります。
本編 「似たものどうし」
昨日の大雨で川の流れは激しさを増し、全てを洗い流すかのように流れている。
いっそのこと、この身を投げて自分の過去も今も一緒に流してしまおうかと思うほどに。
少し厚手の上着をきて風を感じながら小さな川沿いを歩くのが日課である。
私が所属した部には3つ上の女性の上司がいる。
その上司と相性が合わず、常に注意を受ける日々である。
上司:「ちょっとあなた、何で1回じゃ分からないの?」
私:「は、はい。すいません」
その嫌味に反抗できるわけもなく謝ってしまう。
私は、人一倍仕事ができるわけじゃないけど、それでも一生懸命働き成績も残している。
だけど上司の高圧的な態度は、慢性的で私の心と体にストレスを与えるには十分だった。
そのストレスを飲み込むように今日も帰り道にチョコレートを買い漁るわけである。
もともと甘党の私だが、3ヶ月で5キロ増の過去最高記録を打ち出したのは、
紛れもなくあの上司のおかげだろう。
紛れもなくあの上司のおかげだろう。
あぁ、また思い出した。
そんなある日、ひょんなことから上司が会社を辞めることになった。
私は嬉しいというよりホッとした気分になった。
それからせめてあの上司みたいにならないようにと仕事をするようになった。
しばらくは仕事は、順調だった。
けどそれから、恋人のことや家族のことでうまくいかないことが起きて
知らない間に仕事でもその鬱憤を吐き出すようになっていた。
時にはつい感情的になって周りの人を傷つけることもあった。
やがて、私は体調を壊して退職することを決めた。
私:「何をしてもダメだな。本当に今日こそ身を投げようかな。」
と思いながら夜の川沿いを歩く。
と思いながら夜の川沿いを歩く。
風で揺れる木々が季節の変わり目を囁いているようで、とりあえず今日も生きることを選んだ。
翌日、薄着の上着をきて少し肌寒い風を感じならいつもの道を歩く。
川沿いには可愛らしい桜が咲いていた。
近寄ってみると私に声をかける人がいた。
それはあの上司だった。
どうやら私を見かけてつい声をかけたらしい。
上司:「意外ね、あなたが花に興味があるなんて。」
また嫌味か、と思った。
上司:「元気にしてるの?」
私:「ま、まぁ」
元気じゃないと言うと負けた気がするので意地を張った。
上司:「ちょっとあの時は家庭の事情もあってあなたには、ひどいことを言ってしまったと思ってるの。この場で謝るわ。あの時は本当にごめんなさい。」
いまさら謝れてもと思ったけど、今の自分と同じ状況だったのかと思うと今までのような怒りの衝動はなくなった。
私:「いえ、気にしてませんから」
間が持たないのでとりあず花を見上げながら言った。
私:「この桜、綺麗ですね。」
上司:「ん?これは似てるけど桜じゃなくてチェリープラムっていうのよ。可愛くて綺麗でしょ。」
チェリープラム?桜じゃなかったんだ。初めて知った。
私:「そうですね、綺麗ですね。」
上司と初めてまともな会話をして共感したと思う。
それから何を話したか覚えてないけど、最後は軽く会釈して別れた。
髪の隙間を風が通り抜け、花びらが舞う。
私:「たしかに似てるな。」
私:「桜とチェリープラム・・・そして私とあの上司。」
川が静かに私の心を流し、季節は春を知らせていた。
おわりに
人は誰でも感情的になってしまうことはあると思います。
それは些細なことでも。
自分自身では気づかなくても、案外近くの人をみて自分を客観的に見れるようになること
気づくことができることがあります。
この主人公の女性もその1人です。
自分自身やいつも同じ道の景色は案外気づかないことも多く、
ちょっとしたこと見方が変わって間違いに気付いたりして、新たな発見があるのも
人生を歩む上での心の開花かもしれませんね。
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