日常を神秘に変えるコード進行〜『ロビンソン』スピッツ〜

楽曲解析
スピッツ / ロビンソン

楽曲について

チリやホコリも太陽の光で
キラキラと輝く幻想的な演出になる日常、
そんなありふれた日常を幻想を
感じさせてくれる曲が
この「ロビンソン」だとわたしと思います。
しかも、イントロだけですでに。

今も不動な人気のスピッツであり、
名曲がたくさんあるバンドでもありますが、
その中でも特に有名な曲といえば
「ロビンソン」というのが一般的にではないでしょうか。

わたしはリアルタイムで聴いた世代ですが、
この曲がテレビで流れてきた時に
「こんな良い歌が世の中にあるんだ!!」
と感動した記憶が今でも残ってます。
とてもコード進行だけでは
その魅力は掘り下げられませんが
少しでも分析したことが自分の身になることや
読んでくれた人の喜びになればと思います。

イントロ

コード進行 DM7-C#m7-C#m7onF#-F#m
度数 Ⅳ7-Ⅲm-ⅢmonⅥ-Ⅵm
 
ギターのアルペジオから始まる印象的なイントロ。
コード進行は順次進行による下降ライン。
気になる手法としては、C#m7onF#の部分。
コードの響きとしては、F#はC#m7に対して
11thのテンションをベースラインにもってきた手法。
オンコードとしては、コードトーン外の音を使用するので
不安定になり、私としてはあまり見覚えがない手法でした。
メジャーコードだと完全に不協和音になる響きなので
マイナーコードならではのアプローチですね。

Aメロ

歌詞『新しい季節は〜』
コード進行A-Bm7-E-F#m
度数I-IIm-V-VIm

ここはあえて淡々と流れていく感じですね。

歌詞『河原の道を〜』
コード進行D-A-D-E
度数IV-I-IV-V

IVのサブドミナントから始まり
Iのトニックを挟むことで
安定感を得つつも再びIVへ行くので
どこかウキウキするような浮き足立つ
感じが聴いている側を揺さぶりますね。

Bメロ

歌詞 『同じセリフ〜』
コード進行 C#m7-F#m-Bm7-E7
度数 Ⅲm-Ⅵm-Ⅱm-Ⅴ
出だしがⅢmなので雰囲気が
グッと落ち着いたものになり
情景描写の歌詞でも心模様を
書いているように情緒が増して聴こえます。
(不思議ですね。)

また、この進行は4度進行で常に4度下へ
進行している流れになってます。
 
 
歌詞 『ありふれたこの魔法で〜』
コード進行 C#m7-F#m-Bm7-E7sus4/E7-C#7sus4/C#7
度数 Ⅲm7-Ⅵm-Ⅱm7-Ⅴ7sus4/V7-Ⅲ7sus4/Ⅲ7
Ⅴ7sus4/V7-Ⅲ7sus4/Ⅲ7
この部分はエキゾチックですよね。
いままでのふんわりしていた雰囲気から
急に緊張感ある雰囲気に引き込まれます。
それも自然かつ突然に。

本来、ダイアトニックスケールでは
ⅢmになるところをⅢ7を用いるのが
ポイントです。
これは、良くあるパターンなので
マイナー調の曲では良くある手法
となりますね。
理論的には、Aのkeyの並行調であるF#mの
ハーモニックマイナースケールの解釈で
コードを作るとⅢ7とわけです。

 
そして、これをサビの直前で使った理由が
技ありだなと思います。
本来は、セカンダリードミナント
と捉えF#mのコードへ繋げるのが
オーソドックスですが、
ここではサビ頭のDへ繋げることになります。

何故か?

手元に楽器があるとわかりやすいですが、
Ⅲ7にすることでC#7→Dのコードチェンジが
3度の音以外半音の関係にあることがわかります。
半音関係の音が増えることで
コードチェンジがスムーズになる効果があります。

keyが転調する際にやる手法でもありますが、
ここでは転調せずに繋げる方法として
効果的に使用したパターンでした。
 

Cメロ(サビ)

歌詞 『誰もさわれない〜』
コード進行 D-EonDC#7-F#m-D-E-C#m7
度数 Ⅳ-ⅤonⅣ-Ⅲ7-Ⅵm-Ⅳ-Ⅴ-Ⅲm7

う〜ん、魅力的な進行ですね。

まず、サビのコード進行のモチーフは
王道進行と呼ばれるⅣ-Ⅴ-Ⅲm-Ⅵm
の進行で数多くのJ-POPに多様されている
コード進行です。
しかし、それをそのまま使っていないのが
面白いところです。

まずD-EonD

この部分ですが、
本来はD-EがⅣ-Ⅴとなってシンプルな形。
しかし、オンコードを使うことでベースラインは
変化せずにコードだけに変化をもたらしてます。
そして、ベースオンはEに対して7thとなるので
ここも不安定な響きとなります。
歌詞でいうと「誰もさわれない」の「わ」の部分ですね。
メロディーは、Eに対して3度の音なので
哀愁を感じさせますが、
EonDの効果によって都会的というか
神秘的な感じが出てますね。


そして次にC#7-F#mの進行部分です。

ここは、Bメロ同じく
ⅢmをⅢ7にしているので
同様の手法ととれますが、
私はここではF#mのセカンダリードミナントと
捉える方が理論的はしっくりくるかと思います。
響き的にもF#mへの収束感、吸引力を強く感じます。

そして、後半部分はオンコードを使わずに
Ⅳ-Ⅴとオーソドックスに使っている点が
馴染みを与えてくれてサビの中でも
緊張と緩和を繊細に表現しています。

おわりに

単にコードだけ弾くなら
初心者でも簡単な方だと思います。
しかし、コードを分析するとすごく奥が深く
名曲に相応しい奥深い仕掛けがたくさんあることに
改めて気付かさせてくれました。

歌詞やメロディー、ミキシングまで落とし込んだら
もう分析は終わりませんね(笑)
やっぱロビンソン最高!スピッツ最高!

そんな思いで今日はおひらきとしたいと思います。

最後までありがとうございました!

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