楽曲について
9枚目のシングルとなる本曲。
大ヒット曲「マリーゴールド」と同様の
ポップナンバーとなっており、
90年代J-POPが好きな人は特に
心に響く楽曲ではないでしょうか。
あいみょんのアプローチを探る意味でも
コード進行から解析を行い彼女の魅力を
見つけてみたいと思います。
イントロ
度数Ⅳ69-Ⅳ69-Ⅳ69-Ⅳ69
大ヒット曲「マリーゴールド」もそうですが、
あいみょんのイントロって好きなんですよね。
何だかアルバムを見ているかのようなノスタルジックな
雰囲気が良いんです。
今回の曲もそうですね。
コードですが、参考サイトでは
C69となってますが、
6thの響きってありますかね?
私は単にCadd9で良いと思いました。
Aメロ
コード進行G-D-Cadd9-Am-DIM
Em-DonF#-Em-D-C-D-Em
度数 Ⅰ-Ⅴ-Ⅳadd9-Ⅱm-Ⅴ
VIm-ⅤonⅦ-VIm-Ⅴ-Ⅳ-Ⅴ-VIm
Ⅰ-Ⅴこの流れは鉄板ですね、
ここからⅥにいくと思いきやⅣへいきツーファイブ。
DonF#(ⅤonⅦ)は「マリーゴールド」でも登場したでも
あいみょんも好きなコードかもしれませんね。
ここで面白いのが、Emからの流れすが、
最初聴いた時Bメロだと思ったんですが
実は、ここもAメロというフェイクでした。
なのでここからBメロに行く時にちょっと違和感が
あるのですが、ここが良いアクセントになっていて
メリハリが生まれていると思います。
Bメロ
コード進行FM7-C-FMⅦ-G
FM7-C-Am-(Bm-C-D)※key=G
度数 ⅣM7-Ⅰ-ⅣMⅦ-Ⅴ
ⅣM7-Ⅰ-VIm-(Ⅲm-Ⅳ-Ⅴ)※key=G
どうやらkeyがG→Cへ転調してますね。
そして最後の
Bm-C-D
のあたりで元のkeyであるGへ戻っているようです。
明白な転調場所は定かではありませんが、
ピボットコードを使いながら両方のkeyを
混在させているようですね。
Cメロ(サビ)
コード進行G-D-Cadd9-BmⅦ-Em7
CM7-G-Cadd9-AonC#-DIM
度数 Ⅰ-Ⅴ-Ⅳadd9-Ⅲm-VImⅦ
ⅣM7-Ⅰ-Ⅳadd9-ⅡonⅣ-Ⅴ
序盤がAメロと同じ進行ですね。
Aメロと同じ進行はヒット曲に多いパターンです。
ここでもAonC#(ⅡonⅣ)が登場しますね、
コードは違いますがコードトーンの3度をベース音
にしている点はアプローチは同じです。
このアプローチで次のコードへ半音で繋げて
高揚感を増す効果を上げてます。
コード進行G-D-BonD#-EmⅦ-A
CM7-Bm7-Em7-Cadd9-D
度数 Ⅰ-Ⅴ-ⅢonⅤ-VIm-Ⅱ
ⅣM7-Ⅲm7-VIm7-Ⅳadd9-Ⅴ
あいみょんのサビってサビ後半で
盛り上がる傾向があるのでその
アプローチがコード進行でも出てますね。
まずコード進行を変えることでメロディーラインも
変化を加えてます。
そして三度登場のBonD#(ⅢonⅤ)。
コードトーンの3度をベース音にしつつ
この3度の音はノンダイアトニックトーンですが、
同主調であるEm7のハーモニックマイナースケールを使った解釈だと
スケール内の音であるため説明がつきます。
言葉だけだとわかりづらいの下記のサイトを参考にどうぞ。
おわりに
「マリーゴールド」「ハルノヒ」の雰囲気を
この曲でも感じました。
90年代J-POPとフォークソングをバランスよく
合わせつつ独自に言葉の選出センス、メロディーラインを
織り交ぜた曲です。
頻繁に登場するコードとして
AonC#(ⅡonⅣ)のようにコードに対して
コードトーンの3度をベース音に次のコードに
半音で繋げるパターンが多かったです。
これは「マリーゴールド」でも見受けられたので
おそらく、あいみょんお気に入りのアプローチなんだと思います。
これを使うことで哀愁のある雰囲気ができるので
彼女の魅力の1つとして有効なサウンドになってました。
おそらく今後の楽曲でもどうようなアプローチが
頻繁に出てくると思われるので今後の楽曲にも注目
していこうと思います。
今回も読んでいただきありがとうございました!


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