- 手にしたきっかけ
・健康食品の効果に疑問を抱いたため - 本の特徴
・全5章
・イラストや研究結果の記載多数 - 入手場所
・Amazon (Kindle Unlimitedなので0円) - 読んで気づいたこと変わった事
・薬品、食品に対する見方 - 総評
・研究結果の裏付けのもと記載されていることが多く説得力がある。
その中に出回っている健康について、一歩俯瞰した立場で見れるようになる。
食と安全
著者は、薬理学や生化学を学ばれた方で第1種放射線取扱主任者との肩書きとなってます。
他にも執筆もされており、主に「食」と「安全」についてのテーマとなってました。
いわば、「食」についての専門家と言える目線での食に対するメディアで報道されている
ブームについての疑わしきことを述べているスタンスのようです。
著書はまさしくその内容でありました。
読み終えると、
「あぁ、なんとなく言葉の響きと直感で良いと思っていたな」
と思います。
健康に良いとされる健康食品について、
報道を信じ口にするものがほとんどです。
その報道には
根拠があるのか?
口コミは信頼して良いのか?
そこには科学的実証や根拠があるのか?
本当に害はないのか?
それが実は何1つ確かではないのだと。
例えば普段口にしているお米についても、
一粒一粒にまで全て分析することは不可能であり
食するリスクというのは少なからずあるのだと。
つまりすべての食品にリスクは必ずあり
そのリスクをいかに下げるかを食経験と科学を用いて行なっているのだと知りました。
一概に農薬、無農薬、有機野菜、食品添加物、サプリメントという
言葉に踊らされず、すべてにリスクはある。
それをいかに下げるというのが分析する側と私たち消費者の共通の立場だと思います。
どんなに健康によいとされる食品でも多様かつ長期間接収した場合の
体へのリスクは100%ないとは言えないでしょう。
そこを消費者としてリスクを避けるには、他の食品、他のメーカー、摂取量の削減
などを行なってリスクを下げることで生きているうちに発症する病気などの症状を
減らすことになるのではないかとわたしは思いました。
心にのこった言葉
●詐欺を見破るための6つの方法(FDAより)
引用:「健康食品」のことがよくわかる本 (畝山智香子)
・一つで何にでも効く:そんなに都合の良いものはまずない
・個人の体験談:科学的根拠がないことを白状している
・簡単に問題が解決できる:たとえば食事制限や運動なしで痩せられるなど
・オールナチュラル:天然物が安全とは限らない・魔法の治療法:革新的や新発見という用語には警戒
・陰謀論:医薬品業界や政府が情報を隠している、という主張は消費者に不信を抱かせ(業者にとって都合の悪い)正しい情報から遠ざけるために使われる
おわりに
有機野菜と聞いて
「無農薬だだから、安心!それになんか凄い栄養ありそう!」
って思ういます。
サプリメントと聞いて
「なんか魔法みたいで効きそう!」
と、私だけじゃなくそんなように思う方はいるかと思います。
でも、これらも全ての1つの食品なわけで
リスクはあるのだとわかりました。
有機野菜といえど、
農薬は使ってないのでカビの繁殖や有害物の混入の可能性はあるし、
サプリメントといってもいわば食品添加物が微量なりとも含まれていれば、
全く安心とは言いがたくなります。
けど、だから言って過剰に神経質になるのではなく、
リスクがあると分かれば分散して軽減すれば良いと思います。
今はインターネット等で情報は多いので惑わされることが多いですが、
逆に選択肢が多く自分で選べる利点はあります。
やはり、自分で勉強して自己責任で自分なりの食生活というのを送っていくのが
大切なのかもしれないなと読み終えて思った次第です。
今回も読んでいただきありがとうございました。