J-POP新時代の予感!〜「Pretender」Official髭男dism〜

楽曲解析
Official髭男dism – Pretender[Official Video]

イントロ

コード進行 A♭-A♭-A♭-A♭
度数       Ⅰ-Ⅰ-Ⅰ-Ⅰ

ギターのアルペジオが印象的なイントロ。
どこか幻想的な雰囲気は、
生ピアノとシンセサウンドと絡み合った結果でしょう。
そして、ギターが半音チューニングになっているところも
ポイントですね。
こうすることで開放弦をうまく活用が可能になります。

コード進行 A♭-E♭onG/C-Fm-B♭m/E♭
度数       Ⅰ-ⅤonⅦ/-Ⅵm-Ⅱm/Ⅴ

カノン進行のような流れからツーファイブ。
ここで「ような」という言い方をしたのが
本来ならを挟まないのが順当です。
しかし、ここのエッセンスが効いてる側を
惹きつけるポイントに思えます。
これがあるのと無いのでは全然曲の雰囲気が変わってきます。

Aメロ

歌詞 「君とのラブストーリー〜」
コード進行 A♭-E♭onG/C7♭9-Fm-B♭7
    B♭m7-D♭M7-D♭onE♭
度数       Ⅰ-ⅤonⅦ-Ⅲ7♭9-Ⅵm-Ⅱ7
    Ⅱm7-ⅣM7-ⅣonⅤ

やはりここでも光るのが
C7♭9(Ⅲ7♭9)

の部分。
さらにここでは♭9のテンションを付与している
あたりが幻想的でおしゃれな雰囲気をより強めてます。
ポップスではあまり使わないテンションであり、
フュージョンやジャズ系のコードで多用のコードなので
意外性があり今年のヒット曲の中でも異質な魅力を
出している要因の1つでしょう。

続いて
B♭7-B♭m7-D♭M7(Ⅱ7-Ⅱm7-ⅣM7)
の流れもユニークです。
このコード自体は頻繁に使いますが、
次のコードがVでなくⅡm7なのです。
お決まりの型にハマらない流れが
独特の響きを出してます。
B♭7の3度の音がDですが、
これがB♭m7になることでD♭へ下降します。
そして、下降したD♭がルート音になり
先ほどルート音だったB♭が1音下降することになります。
コードそれぞれの音が半音ないし全音で順次下降していく
動きになうわけですが、このあたりは鍵盤で確かめてみると
わかりやすいと思います。

Bメロ

歌詞 「もっと違う設定で〜」
コード進行 D♭M7-C7♭9-Fm-E♭m-G♭onA♭
    D♭M7-C7♭9-Fm-E♭m-Dm7♭5
    D♭M7-C7♭9-Fm-E♭m-G♭onA♭
    D♭M7-C7♭9-Fm-Dm7♭5-B♭m-E♭
度数       ⅣM7-Ⅲ7♭9-Ⅵm-Ⅴm-♭ⅦonⅠ
    ⅣM7-Ⅲ7♭9-Ⅵm-Ⅴm-#Ⅳm♭5 
    ⅣM7-Ⅲ7♭9-Ⅵm-Ⅴm-♭ⅦonⅠ
    ⅣM7-Ⅲ7♭9-Ⅵm-#Ⅳm♭5 -Ⅱm-Ⅴ

Vm-Ⅰはお決まりのパターン。
しかし、ここでは

E♭m-G♭onA♭(Ⅴm-♭ⅦonⅠ)

♭Ⅶは同主調マイナーからの借用コード。
ただ、♭ⅦonⅠというのは珍しい印象です。

E♭m-Dm7♭5-D♭M7-C7♭9(Ⅴm-#Ⅳm♭5-ⅣM7-Ⅲ7♭9)

半音による下降進行かつ
ノンダイアトニックコードの連発です。

Dm7♭5-D♭M7(#Ⅳm♭5-ⅣM7)

の部分はコードを実際に押さえるとわかりますが、
Dm7♭5

Dの音を半音低くするだけで
D♭M7

になります。
この微妙な音の変化が哀愁を生んでます。

Cメロ(サビ)

歌詞 「グッバイ 君の運命の人は〜」
コード進行  A♭-E♭onG/C7onE-E♭onF-E♭m9/A♭
               D♭M7-Cm-A♭onB♭-E♭/E♭7♭9
度数        Ⅰ-ⅤonⅦ/Ⅲ7on♭Ⅴ-ⅤonⅥ-Ⅴm9/Ⅰ
    ⅣM7-Ⅲm-ⅠonⅡ-Ⅴ/Ⅴ7♭9

オンコードを一旦省いてみると
ほぼⅠ、Ⅴなのが分かります。
全体通して言えますが、サビでも
オンベースを活用した順進行が活かされてます。
コード自体はあまり多用しないで
ベースオンだけ動くと心の動きを表すように
ナイーブな雰囲気になります。
歌詞もサビでも心情の揺れを描いているので
その点でも曲と歌詞が非常にリンクしていると思います。

おわりに

2019年を代表する楽曲と言っても
過言でもないと本曲。
紅白歌合戦の出場も決まり、
来年はさらなる知名度を獲得することは
間違いないと思います。

この曲だけでも個性ある楽曲であることが
分かるためこのバンドが持っているポテンシャルは
まだまだ計り知れないものがあると感じます。

今後の活動でJ-POPにさらなる衝撃を与えてくれる
ことを楽しみにしたいと思います。

今回も読んでいただきありがとうございました!

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